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2024.03.26

ワークトライアングルで、使いやすいキッチンに

ワークトライアングルで、使いやすいキッチンに

こんにちは。
フォーラムプランニングのスタッフです。

ここ最近は、雨模様が続きますね。
でも、ひと雨ごとに暖かくなると言われるように、だんだん、春が近づいているようです。
衣替えの準備も、そろそろですね!

さて今日は、「ワークトライアングル」についての話題です。

「ワークトライアングル」とは、キッチンのシンク、コンロ、冷蔵庫の3つを結んだ三角形のこと。この三角形の辺を結んだ長さが、適切な範囲に収まっていると、使いやすいキッチンのレイアウトになると言われています。

オーダーキッチンは、自由度が高い分、サイズやレイアウトに悩んでしまう方もいらっしゃいます。そんな時、ひとつの目安になるのが「ワークトライアングル」の考え方です。

ワークトライアングルとは?

ワークトライアングルとは?

冒頭でもご紹介したように、「ワークトライアングル」とは、シンク、コンロ、冷蔵庫を結んだ三角形のラインのこと。

それぞれが程よい距離感で配置されていると、無駄なくスムーズに動けて、キッチンが使いやすくなることから、設計する際に大切なポイントとして知られるようになりました。

一般的な調理の流れは、冷蔵庫から食材を取り出してシンクで洗い、作業台で刻んでコンロで炒める、あるいは茹でる、煮るというものです。料理が完成したら、食器棚から食器を出して盛り付け、配膳しますね。

スムーズに調理するために大切なのが、冷蔵庫、シンク、コンロの配置というわけです。

ワークトライアングルの適切な距離とは

ワークトライアングルの適切な距離とは

では、このワークトライアングルの長さは、どれくらいが適切なのでしょうか。

一般的に、三角形の辺の合計が、3.6mから6m程度になるように配置するのが、望ましいと言われています。

3辺の合計が長すぎたり、3つの辺それぞれの長さが大きく違ったりすると使いにくいので、バランスも大切です。直線的になりすぎないよう、できるだけ三角形になるよう配置すると、バランスが良くなります。

シンクとガスコンロの間の長さは1.2~1.8m、シンクと冷蔵庫との間の長さは1.2m~2.1m、冷蔵庫とガスコンロの間の長さは1.2m~2.7m程度が望ましいでしょう。

キッチンのタイプ別!理想のワークトライアングルのレイアウト

キッチンのレイアウトには、I型、L型などのタイプがあります。

それぞれのタイプごとに、動きやすいレイアウトを見ていきましょう。

Ⅰ型キッチンのレイアウト

I型は、シンク、コンロ、冷蔵庫が一直線に並んだキッチンを、壁につけて配置したタイプです。

横移動しかできないレイアウトなので、正確には「トライアングル」にはならないのですが、3つの距離をできるだけ短くして配置することがポイントです。そのため、ワークトライアングルの合計は、2.7mから3.5m程度の中に収まるように計画します。

調理中の移動距離を短くするには、シンクを中心に置く並びがおすすめ。コンロの隣に作業台、その横にシンク、冷蔵庫という並び方なら、調理もスムーズです。

対面型キッチンのレイアウト

I型キッチンを、壁付けではなくダイニング側に向けて配置したレイアウトを「対面型」と呼びます。この場合は、シンクとコンロが同じ作業台に並び、その背後に冷蔵庫をレイアウトします。

シンクとコンロのちょうど真ん中に冷蔵庫を置ければ、バランスのいい三角形が完成します。しかし、実際には食器棚やカウンターが来る位置ですので、冷蔵庫は左右どちらかに寄せて置くことになります。冷蔵庫は、調理中だけでなく食事中にも使うため、キッチンの手前側に寄せて置くと、使いやすくなります。

Ⅱ型キッチンのレイアウト

Ⅱ型は、シンクとコンロが別の台に分かれ、2つの台が平行になるようにレイアウトされたタイプです。コンパクトなキッチンでも、十分な作業スペースを取れるのが特徴です。

Ⅱ型の場合は、シンクをダイニング側に、コンロを壁側に配置するのが一般的。この際、シンクの真後ろがコンロにならないよう、斜めの位置にレイアウトするのがポイントです。ぐるりと体の向きを回転させて移動するより、一歩踏み込んで向きを変える方が、負担が少ないからです。

Ⅱ型の場合は、冷蔵庫の位置がポイントになります。できるだけシンクやコンロから離れないよう並べたり、パントリーに配置したりするといいでしょう。

まとめ

キッチンをより使いやすく、スマートに家事が出来るようにするためのワークトライアングル。どんなキッチンにするか悩んだ時には、参考にしてみてください。

「シンク」「コンロ」「冷蔵庫」の三点以外にも、キッチンで作った料理を食卓に運ぶときの動線や、調理をするにあたって欠かせないゴミ箱を置く位置についても、一緒に考えておくといいでしょう。

住宅の新築、リフォームで、使いやすいキッチンにしたい方は、ぜひワークトライアングルを意識してみてくださいね。