室内にある土足で入れるスペースを「土間」と言います。外から入れるように、玄関のたたきを広げたり、テラスとつながる場所に設けたりします。コンクリートやタイルなど、汚れても簡単に掃除ができる素材で仕上げます。

「土間」というと古民家のようなイメージがあるかもしれませんが、汚れが気にならないスペースは、現代の暮らしでも便利に使える場所です。

しかも、土間の使い方はもっと幅広く、自転車のメンテナンスをしたり、観葉植物のお世話をしたりするなど、さまざまな楽しみ方もできます。

早速、そんな土間スペースの活用アイデアを見ていきましょう。

玄関の土間を広げて収納にする使い方は、希望される方が増えました。土間なら汚れが気にならず、雨に濡れた長靴や傘も気軽に置けます。子供の自転車、コート類の収納にも便利です。シューズクローゼットとして独立した収納を設けるほか、オープンな収納スペースにして玄関を広く見せるアイデアも素敵です。

自転車が趣味という方におすすめしたいのは、土間をインナーガレージのように使うアイデアです。ガレージほどスペースを取らなくても、ちょっとしたメンテナンスなら十分対応できます。大切な自転車を安全に収納し、気軽に趣味を楽しめるので、自転車ライフがさらに充実します。

最近は、リビングでお客様をもてなす間取りがほとんどです。でも、他の家族がくつろいでいたり片付いていなかったりすると、気軽にお客様を通すことができません。そんな時に役立つのが、玄関の土間スペースです。

土間を広めに取り、ベンチや椅子を置くとそこがちょっとしたおもてなしルームに。おしゃべりをしたりお茶を出したりして、気軽にコミュニケーションできる場所になります。

リビングに土間を設け、セカンドリビングとして使うアイデアも素敵です。土間で子供達が遊んだり、土間に置いたストーブでお料理したり、お気に入りの植物をお世話したり、など、土間があることでリビングでの過ごし方が広がります。

汚れが気にならない土間のメリットを生かして、植物のためのスペースとして活用するのもおすすめのアイデアです。土間なら、水やりや土の入れ替えなどのお世話が気軽にできます。

玄関土間を広げるほか、日当たりのいいお庭やテラスに面して土間を設けるのもいいですね。

土間スペースは、汚れを気にせず収納にできるという便利な使い方だけでなく、もっと暮らしを豊かにしてくれる使い方ができる場所です。趣味を楽しんだり家族とくつろいだりと、ライフスタイルに合わせてさまざまな活用方法があります。

ちょっと遊び心のある間取りにしたい方は、ぜひ土間スペースを取り入れてみてくださいね。