BLOG

ブログ

住まいに役立つ情報が
ここにある
2026.09.14

建築家が考える光と空間の設計。掛川・磐田・袋井エリアの特性を活かした家づくり17

建築家が考える光と空間の設計。掛川・磐田・袋井エリアの特性を活かした家づくり17

「日当たりの良い家に住みたい」

家づくりを考えるとき、多くの方がこう思います。ただ、日当たりの良し悪しは土地だけで決まるわけではありません。

同じ土地でも、設計によって光の入り方は大きく変わります。

建築家は光をどのように考え、どのように空間に取り込むのか。また、掛川・磐田・袋井エリアの気候特性をどう設計に活かすのか。この記事でお伝えします。

■ 建売住宅に多い「光が入らない家」の原因

建売住宅や分譲住宅を見ていると、明らかに日光が入りにくい造りの家を見かけることがあります。

原因の多くは、敷地の特性を無視した設計にあります。隣地との距離・周辺建物の高さ・方角・道路との関係。これらを十分に考慮せずに建てられた家は、日中でも暗い室内になってしまいます。

建築家はこうした条件が難しい敷地でも、様々な手法を使って光を取り込みます。

■ 建築家が使う光の取り込み方

建築家が実際に使う光の取り込み手法をいくつかご紹介します。

外部吹抜けによる採光
建物の外側に吹抜けスペースを設けることで、隣地からの影響を受けにくい位置から光を取り込みます。周囲を建物に囲まれた敷地でも有効な手法です。

室内吹抜けによる採光
室内に吹抜けを設けることで、上部から光を落とし、1階まで明るさを届けます。縦方向に光を通すことで、平面的に光が届きにくい場所にも明るさを確保できます。

外部吹抜けと室内吹抜けの組み合わせ
両方を組み合わせることで、光の入口を複数確保しながら、建物全体に光を広げることができます。

北側からの採光
「南側に窓を設ければ明るい」と思われがちですが、北側に吹抜けや窓を設けて光を取り込む手法もあります。北からの光は直射日光ではなく、空からの反射光です。柔らかく安定した光が一日を通して室内に届くため、まぶしさのない落ち着いた明るさを生み出します。

■ 「逆光」と「順光」。光の質を考える設計

建築家が光を考えるとき、光の「量」だけでなく「質」も重視します。ここで知っておきたいのが、逆光と順光の違いです。

写真を撮るとき、被写体に向かって光が当たっている状態を「順光」、被写体の後ろから光が当たっている状態を「逆光」と言います。

南側に大きな窓を設けると、室内から南を見たとき、窓の向こうに光源があります。これは逆光の状態です。眩しさを感じたり、窓際の物が暗く見えたりすることがあります。

一方、北側や側面から反射光を取り込むと、室内の物に対して順光に近い状態になります。光が当たっている部分がきれいに見え、空間全体が柔らかく明るく感じられます。

「明るい家」と「光が美しい家」は必ずしも同じではありません。建築家は光の量だけでなく、光の質と方向を意識して設計します。

■ 遠州エリアの気候特性を活かすパッシブ設計

掛川・磐田・袋井エリアには、家づくりに活かすべき気候特性があります。

このエリアは日照時間が比較的長く、晴天の日が多い地域です。一方で冬は「遠州の空っ風」と呼ばれる強い北西風が吹き、体感温度が大きく下がります。

こうした地域特性を設計に活かすのが、パッシブ設計の考え方です。パッシブ設計とは、機械設備に頼らず、建物の形・開口部の位置・素材などによって自然のエネルギーを最大限に活用する設計手法です。

このエリアでのパッシブ設計の具体例を挙げます。

冬の日射取得
日照時間が長いこのエリアでは、冬の日射を室内に積極的に取り込む設計が有効です。南面の開口部を適切に設けることで、太陽の熱を暖房として活用できます。

夏の日射遮蔽
夏の強い日射を遮るために、軒の出・庇・窓の位置を計算して設計します。夏の高い太陽は遮り、冬の低い太陽は取り込む。この両立が快適な室内環境をつくります。

北西風への対応
遠州の空っ風に対して、気密性能を高めた設計と、北西面の開口部の位置・大きさを適切に設定することで、冷気の侵入を抑えます。

2026年現在でも、パッシブ設計の要素をまるで考慮していない新築住宅が建てられているケースがあります。建築家は常に最新の知識をアップデートしながら、地域の気候特性に合わせたパッシブ設計を取り入れます。

■ 暮らしから生まれる間取りのアイディア

建築家が設計する空間には、暮らしへの深い理解から生まれるアイディアが随所に盛り込まれています。

今では比較的一般的になったファミリークローゼットも、10年ほど前は珍しいアイディアでした。家族全員の衣類を一か所にまとめることで、朝の支度がスムーズになり、洗濯物の片付けが楽になる。こうした暮らしの改善につながるアイディアは、ライフスタイルへの深い理解から生まれます。

建築家はお客様のヒアリングを通じて、お客様自身がまだ気づいていない暮らしの課題や可能性を発見し、それを空間として提案します。「こんな暮らし方があったのか」という発見が、建築家との家づくりの醍醐味の一つです。

■ 私たちの考え方

私たちが連携する建築家は、光・風・熱といった自然のエネルギーを設計に活かすパッシブ設計の知識を持ち、常に情報をアップデートしています。

掛川・磐田・袋井エリアの日照特性・遠州の空っ風・南海トラフへの備え。これらの地域特性を深く理解した工務店と、光と空間の設計を専門とする建築家が組み合わさることで、このエリアで暮らすための家が設計されます。

「自分たちの敷地でどんな光の入り方になるか見てみたい」「パッシブ設計を取り入れた家づくりについて話を聞きたい」という方は、ぜひご相談ください。建築家とのZoom面談の機会もご用意しています。

■ 最後に

光の取り込み方・光の質・パッシブ設計。これらは建築家が当たり前のように考えていることですが、すべての住宅会社が考慮しているわけではありません。

同じ敷地・同じ予算でも、設計者によって暮らしの質は大きく変わります。

掛川・磐田・袋井エリアの気候と特性を知り尽くした工務店と、光と空間を設計する建築家との家づくり。その価値を、ぜひ一度体感してみてください。

■ 無料資料のご案内

「家づくりで後悔しないために、最初に知っておくべきこと」をまとめた資料を無料でお渡ししています。

・住宅性能の確認ポイント

・会社選びで聞くべき質問リスト

・トータルコストの考え方

間取りや会社を決める前の段階で、ぜひご活用ください。