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税金が上がりにくい家とは?固定資産税を抑える設計の工夫
こんにちは!
浜松市・磐田市で家づくりをお手伝いしている、フォーラムプランニングです。
今回は、「固定資産税を考慮した家づくり」についてのお話です。
家づくりを考えるとき、建築費や住宅ローンばかりに目がいきがちですが、しっかりと考慮しておきたいのが「固定資産税」です。
固定資産税は毎年かかるため、長い目で見ると家計への影響は大きくなります。
そこで今回は、「税金が上がりにくい家」の考え方と、設計段階からできる固定資産税を抑える工夫をわかりやすく解説します。
目次
固定資産税はどうやって決まる?
固定資産税は、主に以下の要素で決まります。
・土地の評価額
・建物(家屋)の評価額
・自治体の税率(通常 1.4%)
このうち、家づくりで工夫できるのは「建物の評価額」です。
評価額が高くなるほど固定資産税も上がるため、建物の計画段階で「評価額を上げすぎない工夫」をしておくと、将来の税負担を抑えられるのです。
税金が上がりやすい家の特徴とは?
まずは、どんな家が「評価額が高くなりやすい」のかを知っておきましょう。
1. 面積が大きい家(延床面積が広い)
2. 複雑な形状の家(凹凸が多い・屋根形状が複雑)
3. 高級グレードの建材や設備を多用している家
4. 大開口の窓や吹き抜けが多い家
5. 鉄骨造・RC造など、構造が高価な住宅
これらはすべて工事費が高くなる部分でもあり、固定資産税評価額にも反映されます。
固定資産税を抑える設計の工夫
それでは、家づくりの段階で実際にできる「評価額を抑えるための工夫」には、どのようなものがあるでしょうか。
① シンプルな形状の家にする
建物の凹凸が多いと、壁も屋根も複雑になり、評価額が上がります。
・真四角や長方形の間取り
・シンプルな切妻屋根や片流れ屋根
など、形状をできるだけ単純化することで税金を抑えやすくなります。
② 過度に広い延床面積にしない
家が広ければ広いほど、評価額は高くなります。
予算や生活動線を考えながら、無駄のない面積計画をすることが大切です。
・吹き抜けを多用しすぎない
・ファミリークローゼットで収納を集約する
・廊下をなるべく減らす
など、コンパクトでも快適に暮らせる間取りに工夫しましょう。
③ 設備のグレードは必要十分に
評価額には、建材や設備のグレードが反映されます。
・高級キッチン
・造作家具の多用
・石貼りや無垢材の大量使用
これらは魅力的ですが、評価額(つまり固定資産税)も上がりやすくなります。
必要な場所にはこだわりつつ、「見えない部分は標準仕様で十分」というバランスが重要です。
④ 大開口の窓や特殊サッシの使いすぎに注意
大きな窓や特殊性能のサッシは、建築費も評価額も上がりやすい部分です。
・開口が適度な大きさに
・デザイン性の高い窓は部分的に採用
・南側に採光を集め、無理に窓を増やさない
といった工夫でコストを抑えられます。
⑤ 耐久性が高く、メンテナンスコストの低い家にする
固定資産税は、建物の劣化状況(経年減価)によって年々下がりますが、大規模修繕をすると評価額が一時的に上がることがあります。
つまり、「メンテナンスの少ない家」は結果的に税金が上がりにくい家です。
・劣化しにくい外壁材
・メンテナンス性の高い屋根材
・シンプルな構造で修繕がしやすい造り
こうした選択が長い目で見て節税につながります。
土地選びでも固定資産税は変わる?
建物だけでなく、土地でも工夫できます。
・過度に広い土地を選ばない
・整形地のほうが評価が安定しやすい
・駅近は便利だが評価額が高くなりやすい
「資産価値は高い=固定資産税も高くなる」点は押さえておきましょう。
まとめ:設計段階から“賢く抑える”家づくりを

建築費やローンだけでなく、「所有後の税金」も含めて計画することが、失敗しない家づくりのポイントです。
固定資産税は毎年必ずかかるものですが、家づくりの工夫次第で税負担を抑えることができます。
設計段階から固定資産税のことも考慮しながら、今回ご紹介した下記の要点を押さえた家づくりを考えましょう。
- シンプルな形状の家は評価額が上がりにくい
- 面積をコンパクトにすると税金も抑えられる
- 過度な高級設備・造作は評価額が高くなりやすい
- メンテナンス性の高い家は長期的に節税につながる
- 土地選びでも税額に差が出る
家づくりのことで不安や疑問がありましたら、いつでも注文住宅のプロにご相談くださいね。
フォーラムプランニングでは、その魅力を最大限に引き出すために、
設計・施工・性能・コストのすべてに妥協のない家づくりをご提案しています。
浜松市・磐田市で平屋をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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