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2025.05.14

平屋の家づくり。家族の距離感はどう保つ?

平屋の家づくり。家族の距離感はどう保つ?

こんにちは!
浜松市・磐田市で家づくりをお手伝いしている、フォーラムプランニングです。

今回は、「平屋の間取り」についてのお話です。

平屋の家づくりを検討している方の中には、
「家族との距離が近すぎて息が詰まるのでは?」
「プライバシーを保てる間取りにできるの?」
といった「家族の距離感」を気にする方も多いのではないでしょうか。

確かに平屋住宅はワンフロアで生活が完結する分、家族同士の距離が物理的に近くなりやすいという特徴があります。
しかし、工夫次第でお互いの気配を感じつつ、適度な距離感を保てる空間づくりは可能です。
今回は、家族それぞれが心地よく暮らせる「距離感のある平屋」の間取りをつくるポイントをご紹介します。

気配を感じながらも、ストレスのない暮らしへ

平屋住宅の魅力のひとつは、上下移動がなくワンフロアで家族のつながりを感じやすいことです。
また、小さな子どもに目が届きやすく、高齢の家族にとっても移動がラクな住まいです。
ただし、ずっと顔を合わせていると、ストレスに感じることもありますよね。
特に思春期の子どもや在宅ワークをする大人には、「ひとりになれる空間」が必要です。
だからこそ、「ちょうどよい距離感」を生む間取りの工夫がカギになります。
完全な個室でなくても構いません。
視線や動線を少しだけずらす「仕切り」のアイデアで、プライベートを尊重しながら心地よい一体感が生まれます。

ゆるやかに仕切る、視線のコントロール

例えば、リビングの一角にカウンターを設けてワークスペースにしたり、本棚や間仕切り家具を活用して空間をゾーン分けするだけでも十分です。
壁で完全に隔てなくても、「見えないけど、気配は感じられる」絶妙な距離をつくることができます。

ゾーニングで生まれる、安心できる個の空間

平屋だからといって、プライバシーを諦める必要はありません。
ゾーニング(空間の区分け)を工夫すれば、生活リズムの違う家族同士もストレスなく過ごせます。
例えば、「LDK」「家族の個室」「水回り」などの機能をゾーンごとに配置し、さらに廊下や収納スペースを緩衝地帯として設けると、視線や音が直接届きにくくなります。

廊下や収納スペースで「距離を生む工夫」

特に効果的なのが、「収納スペースを間に挟む間取り」です。
例えば、寝室とリビングの間にウォークインクローゼットや納戸を挟むことで、生活音の干渉を防ぎながら距離感を保つことができます。
廊下は無駄なスペースと思われがちですが、平屋の場合はあえて設けることで、空間に余裕とゆとりを生む重要な要素となります。

心の距離を縮める仕掛けも大切

距離感といっても、「遠くすること」ばかりが正解ではありません。
むしろ大切なのは、「つながりたい時につながれる」柔軟な距離感を保つことです。
そのためには、自然と家族が集まるような「居場所」を設けることも大切です。

家族が集う「中間スペース」を設けよう

例えば、中庭やウッドデッキ、ダイニング横の畳スペースなど。
個室から出てきたくなるような居心地のよい共有スペースを設ければ、無理に会話しなくても、自然と気配を感じあえる関係が生まれます。
「ひとりの時間」も「みんなの時間」もどちらも大切にする。
それが平屋の理想的な距離感かもしれません。

家族に合った距離感は設計で変えられる

平屋住宅は家族の距離が近くなりすぎるのではと不安に感じる方もいらっしゃいますが、間取りの工夫や空間設計で「ちょうどよい距離感」は実現できます。
家族構成やライフスタイルに応じて、どこまでつながり、どこで仕切るか。
正解は一つではありません。
だからこそ、家づくりを始める前に、まずはご家族で「どんな暮らしがしたいか」をしっかり話し合うことが大切です。

フォーラムプランニングでは、その魅力を最大限に引き出すために、
設計・施工・性能・コストのすべてに妥協のない家づくりをご提案しています。

浜松市・磐田市で平屋をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
建築家とつくる、世界にひとつだけの“愉しみに満ちた住まい”をご提案します。