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上手な「減額調整」で、賢くコストダウンを!
こんにちは!フォーラムプランニングのスタッフです。
11月の後半ともなると、寒さも増して、冬の気配。
今年の冬はどのくらいの寒さになるのか、気になります。
さて、注文住宅では、お客様の希望をたくさん取り入れて設計し、概算の見積もりを作ります。
でも全てを詰め込むと、どうしても予算オーバーとなってしまいがちなんですよね。
そこで、希望を最大限生かしつつコストを下げて予算内におさまるよう、見直しをしていきます。このプロセスを「減額調整」と言います。
何もかも削ってしまうと満足度の低い住まいが出来上がってしまうので、「希望を最大限生かしつつ」進めるというのがポイントです。
設計者として気をつけているのは、住宅そのものの性能を下げず、クオリティを保ったまま減額することです。
今日は、いつもお客様にお話ししている減額方法から、代表的なものを8つ選んでご紹介します!
これから家づくりを進める方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
1.小さな土地も候補に
土地の予算が抑えられれば、家にかけられる予算が増えます。そうすると家で実現したいことを、あきらめずにすみますよね。
そこで、土地購入がこれからの方には、小さい土地や郊外の土地も候補に入れていただくようお伝えしています。
立地の利便性や庭の広さよりも、家そのものにこだわりが強い方におすすめの方法です。
2.床面積を減らす
床面積は、ダイレクトに予算にひびいてくる要素です。
坪単価という言葉を聞いたことがあると思いますが、小さな家ほど坪単価は高くなるとはいえ、やはり面積が小さい方が総予算は下がります。
ただし、床面積を小さくして狭苦しい家になってしまっては意味がありませんよね。広く感じさせるには、設計手腕が問われます。コンパクトな設計を得意とする工務店や設計者と、家づくりを進めることが大切です。
3.総2階にする
総2階というのは、1階と2階の床の形が同じ住宅のことです。2階が1階より小さいタイプや、1階の一部がガレージになっていてその上に2階が載っているようなタイプは、総2階ではありません。
総2階にすると、床面積に対して基礎や屋根面積が最小限で済むため、施工費用を下げることができます。
4.バルコニーをなくす
コストを下げるには、使用頻度の低い部分を削るのもポイントです。
その一つがバルコニーです。洗濯物や布団を干すのに必須と思うかもしれませんが、部屋干しや乾燥機の登場で、意外と使わない人が増えているんです。
バルコニーの施工にかかる費用は、意外と高額。防水性を保ち雨漏りを防ぐため、メンテナンスも必要です。なくしても大丈夫なら、バルコニーのコストを他へ回しましょう。
5.建具を減らす
建具というのは、ドアや引き戸のことです。建具は、扉そのものも工事費も意外とかかります。何箇所もあるとそれだけ費用がかさみますので、間取りを再検討し、できるだけ建具を減らしましょう。
減らしてもあまり影響がないのが、収納の扉です。洗面所や寝室の収納なら、ロールスクリーンで軽く仕切るという方法もあります。
また、開き戸(ドア)より引き戸のほうが高くなるので、できるだけドアを採用するのもコストダウンにつながります。
6.畳部屋を見直す
リビングに和室を設けている場合は、仕様を変更できないか検討しましょう。和室は畳そのものや和の仕上げをするため、コストがかかってしまいます。
例えば3畳程度に小さくしたり、置き畳を使ったりすることで減額につながります。置き畳なら将来洋室として使うこともでき、安っぽくないものも販売されているため、変更してもあまり影響がないように感じます。
7.カーテンの仕様を下げる
注文住宅なら、オーダーカーテンを採用したい!という声は多いですが、減額しやすいポイントでもあります。リビングなど長い時間をすごす場所だけオーダーにして、他の部屋は既製品のカーテンを使うのもコストダウンになります。
また、カーテンは20年くらいで劣化して入れ替えのタイミングがやってきます。その時に気に入ったオーダーカーテンを採用することを目標に、今はちょっとガマンするというのも一つの考え方です。
8.水回りの設備を見直す
水回りの設備というのは、キッチン、浴室、トイレのことです。商品によってかなり金額の幅がありますよね。
どうしても譲れないポイントだけを残し、少しグレードを下げたり、他のメーカーを選んだりすることでコストダウンすることができます。
ただし、満足度と直結しやすいところでもあるので、強いこだわりがある場合はおすすめできない減額ポイントです。
まとめ:こだわりや満足度とバランスをとって減額を
家族の中でもこだわりや大切にしたいポイントは違うので、減額調整は簡単にはいきません。でも、満足度やクオリティを下げず、他の方法を検討することで、少しずつ金額を調整することはできます。
当たり前に必要と思っていたものが、実は自分たちのライフスタイルには必要ないかもしれません。あらためて見直しながら、バランスよくコストダウンしていきましょう。